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クラウドバックアップの必要性とメリット
【クラウドバックアップとは】
バックアップは、システムに不具合が生じた際にデータを守る重要な手段です。
クラウドバックアップとは、ファイルやアプリケーション、仮想マシン、サーバーのコピーを作成し、インターネットを経由してアクセスするリモートネットワーク上のコンピューティングリソースに安全に保存することです。
「クラウド」とは、接続されたコンピューターリソースのネットワークを指します。
以前から、バックアップの重要性は周知はされていますが、運用が複雑だったり、手間やコストが掛かるため、対応されている企業も少なくないと聞きます。近年、低コストで使い勝手の良いバックアップソリューションが増えている一方、サイバー攻撃の頻発に伴い、バックアップの重要性は多くの企業に重視され始めました。
ここでは、近年によく注目される「クラウドバックアップ」を紹介させて頂きます。
クラウドバックアップの必要性
1.ランサムウェア対策
「ランサムウェア」とは、感染したパソコンやサーバーをロックしたり、ファイルを暗号化して使用できなくしたりして、元に戻すことと引き換えに金銭を要求する不正プログラムです。企業や組織にとってランサムウェアは引き続き脅威であり、2020年はその傾向がますます強まっています。
セキュリティ企業Bitdefenderの「Mid-Year Threat Landscape Report 2020(2020年中期脅威環境報告書)」によると、2020年に世界で検知されたランサムウェア攻撃の総数は前年比で715%増加したと発表されました。
企業ではさまざまな媒体にシステムやデータをバックアップしているが、近年は低価格化を追い風にNASやDASの採用も増えています。ただ直近のランサムウェアはネットワークを介して感染を広げることができ、ネットワークに接続されているドライブのバックアップデータまで暗号化される可能性が高いです。
クラウドでバックアップを取っていれば、アクセス権限を奪取されないため、ランサムウェアによって暗号化される心配がなくなります。
2.BCP対策
BCP(Business Continuity Planning)とは、企業が災害やパンデミック、テロや不祥事などの危機的状況に置かれた場合でも重要な用務が継続できるように対策を考え、事業を継続できるようにした計画書のことをいいます。クラウドサーバーは社外のデータセンターに構築されており、強固なだけでなく、必要な時にどこからでもアクセスできるという利点を持っています。そのため、BCP対策にも最適なツールであるといえます。
クラウドバックアップのメリット
1.コストメリット・導入するまでの手間が掛からない
クラウドバックアップは基本的にサブスクリプション型が主流になり、NAS、サーバーなどのハードウェアの購入が必要なく開始できます。運用はサービス提供事業者が代行してもらえる場合が多く、利用した機能や容量の分だけ料金を支払えば良いので、コストと導入の手間を最小限に抑えることが可能です。
2.拡張性
日々の業務の中で、ファイルやデータはどんどん増えていくため、気づいた時には膨大な量のデータを抱えていることになりかねません。管理するバックアップデータが増えると、バックアップ自体に漏れが生じてしまう可能性もありますので、クラウドバックアップを利用することで容量を簡単に増やすことができます。
3.災害対策・ディザスタリカバリ/DR(Disaster Recovery)
DRとはディザスタリカバリ(Disaster Recovery)の略であり、日本語に訳すと「災害復旧」となります。
地震や津波などの天災や、火災、テロ、不正侵入などによりシステムが壊滅的な状況になった際に復旧・修復すること、また、その災害に備えたシステムや体制を指します。
社外にサーバーが設置されているため、仮に自社が災害によって被害を受けた場合でも、インターネットに接続できる環境さえ整っていれば、時間や場所を選ばずにバックアップデータにアクセスすることができます。そのため、コンプライアンスの強化に繋げることができます。
まとめ
バックアップは災害時に事業の継続性を維持する不可欠な対策です。バックアップデータをクラウドに保存することはコスト、手間が掛からない一方で、ローカルバックアップだけでは対応しきれないランサムウェアに対し、クラウドバックアップは最適なバックアップソリューションと考えられます。
Future Spirits Malaysiaは長年オンプレミス・クラウドバックアップの構築・運用を行っており、近年、ランサムウェア防止・対策の成功実績を多数持っております。ぜひ一度お気軽にご相談ください!